memo: 17 January, 2016





2016年1月16日/front





「KONDOの"出張"美術室-図書室編」、明後日1月28日(木)からです。


近藤好弘(こんどう・よしひろ)
1961年 岐阜県生まれ
1984年 岐阜大学教育学部美術工芸科卒業
現在、岐阜県立大垣桜高等学校 美術教諭。「ひょうたん倶楽部」主宰。


近藤好弘氏は、岐阜県内の公立高校で美術教師として教鞭をとるかたわら、作家としても、ひょうたんを用いたユニークな活動で知られていましたが、一方で美術館やギャラリーに足を運ぶうち、制作することよりもむしろ、自分自身が日ごろ考えていることや不思議に感じでいることを、的確に表現し、また自らの考えを高め導いてくれる作品に出会うことによろこびを感じ、いつしか作品の収集をはじめるようになりました。

そのコレクションは有名無名、世代、ジャンルを問わず多岐にわたり、2004年にはギャラリーキャプションにて「KONDOの“出張”美術室-鑑賞編」としてコレクション展を開催、また2010年に「KONDOの“出張”美術室-授業編”KONDOのコレクション事始め”」と題し、これまでのコレクションの成り立ちについてのレクチャーを授業方式で行い、好評を博しました。

また教育の場においても、作品を作ることだけではなく、本物の作品に触れることで、より美術に親しんでほしいとの思いから、「今月の1点」として、コレクションのなかから選んだ作品を、勤務する高校の美術室に月替わりで展示する試みをつづけています。

日本の美術教育において、鑑賞体験がおろそかにされていることがしばしば指摘されてきただけでなく、昨今、高校では美術の授業そのものが縮小、または無くなりつつあるのが現状です。人間が育まれる上で、美術は本当に必要とされないものなのでしょうか。

作品を制作すること、作品を見ること、買うこと、そして作家に会いに行くこと。また展覧会にまつわるDMやチラシといった資料、カタログ等の書籍など、美術に関するあらゆることがらに関心を向けながらコレクションをつづける近藤氏の活動をつうじて、美術にはさまざまな側面があり、またそれに対する関わり方、楽しみ方がたくさんあることを、この機会にお伝えできればと思っています。



岐阜まちなか再発見webマガジン「a un-web」 (2013年9月)
GALLERY CAPTIONにつづいて、近藤先生が紹介されています。
http://aun-web.com/feature/14513.html/7